責任を負うのは配偶者だけではない
不倫が発覚した時、怒りの矛先が配偶者に向かうのは自然なことです。
ですが、不倫相手にも同じように責任があることは、意外と見落とされがちです。
不倫相手に対しても、慰謝料を請求できる場合があります。
この記事では、不倫相手への慰謝料請求の可否と、実際の流れを整理します。
不倫相手にも請求できる理由
不倫による精神的苦痛は、配偶者と不倫相手が連帯して負う責任とされています。
- 配偶者だけでなく、不倫相手にも慰謝料を請求できる
- 両方にまとめて請求することも、片方だけに請求することもできる
- 不倫相手が既婚・未婚であるかは、請求の可否に直接関係しない
「不倫相手には関係ない」ということはなく、法律上の責任を問える立場にあります。
どちらにどう請求するかは、自分の状況に応じて選べる部分です。

請求の前提になる証拠
請求を進める前に、まず証拠の有無を確認しておく必要があります。
- 肉体関係があったことを示す、具体的なやり取り
- 日時や場所が分かる、写真やメッセージ
- 継続的な関係であったことを示す記録
証拠が不十分な場合、請求そのものが難しくなることもあるとされています。
感情だけで動き出す前に、手元にある証拠を整理しておくことが第一歩です。
請求の流れ①:意思を伝える
証拠が整ったら、まずは請求の意思を伝える段階に入ります。
- 不倫相手に対し、慰謝料の支払いを求める連絡をする
- 直接連絡するか、弁護士を通すかを選ぶ
- 感情的な言葉ではなく、事実に基づいた伝え方を意識する
いきなり感情をぶつけると、話し合いがこじれてしまうことがあります。
冷静に、事実と要求を伝える姿勢が、その後の交渉を左右します。
請求の流れ②:内容証明郵便を送る
口頭や通常の連絡だけでなく、内容証明郵便を使うケースも多いようです。
- いつ、どんな内容を送ったかが記録として残る
- 相手に、請求の本気度が伝わりやすくなる
- のちの法的手続きで、証拠のひとつとして活用できる
「本気で請求している」という姿勢を、形として示すことができる方法です。
弁護士名義で送ることで、さらに効果が高まることもあるとされています。
請求の流れ③:話し合いと合意
請求を受けた相手から、何らかの反応があるのが一般的です。
- 支払う意思があるか、金額に納得できるかを確認する
- 支払い方法(一括か分割か)について話し合う
- 合意に至れば、その内容を書面にまとめる
話し合いの段階で、感情的な応酬にならないよう意識することが大切です。
代理人(弁護士)を立てることで、直接のやり取りを避けられる場合もあります。
請求の流れ④:合意書・公正証書の作成
金額や支払い方法について合意したら、書面に残す段階に進みます。
- 合意書には、金額・支払い方法・期限を明記する
- 分割払いを認める場合は、公正証書にしておくと安心
- 求償権の扱いについても、あわせて記載しておく
口約束だけで終わらせず、書面として残しておくことで、後のトラブルを防げます。
公正証書があれば、支払いが滞った時にも迅速な対応がしやすくなります。
話し合いがまとまらない時
相手が支払いに応じない、話し合いが平行線をたどることもあります。
- 弁護士を通じて、あらためて交渉する
- 調停や訴訟など、法的手続きを検討する
- 証拠を再度整理し、主張の根拠を固める
話し合いで解決しない場合も、次の手段が用意されているという点は覚えておきましょう。
一人で抱え込まず、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に依頼する意味
不倫相手への請求は、感情が絡みやすく、当事者同士では難航しやすい交渉です。
- 相手と直接やり取りする精神的な負担を減らせる
- 法的に有効な書面を、適切な形で作成してもらえる
- 交渉が難航した場合の、次の手段もすぐに相談できる
専門家を間に挟むことで、感情に振り回されずに手続きを進めやすくなります。
費用はかかりますが、確実性と安心感を考えると検討する価値は大きいでしょう。
請求までにかかる期間の目安
慰謝料請求は、証拠集めから解決まで一定の時間がかかるものです。
- 証拠集めに、数週間から数か月かかることもある
- 話し合いによる解決なら、数か月程度で決着することが多い
- 裁判に発展した場合、さらに長期化する可能性がある
「すぐに解決する」と思い込まず、ある程度の期間を見込んでおくことが大切です。
長引く可能性を踏まえておくことで、気持ちの面でも落ち着いて対応しやすくなります。
請求を進める中で心がけたいこと
不倫相手への請求は、精神的な負担が大きい作業でもあります。
- 一度にすべてを解決しようとせず、段階を踏んで進める
- 感情が高ぶった時は、いったん距離を置く
- 信頼できる人や専門家に、経過を共有しておく
長期戦になることを見越して、無理のないペースで進めることが、最終的によい結果につながりやすいようです。
自分の心身の状態にも、気を配りながら進めていきましょう。
不倫相手が既婚者だった場合
不倫相手が既婚者である場合、対応がやや複雑になることがあります。
- 不倫相手の配偶者にも、事情が伝わる可能性がある
- 不倫相手の家庭にも、影響が及ぶことを想定しておく
- 感情的な対立が、複数の家庭を巻き込む形になり得る
関係する人が増えるほど、慎重な進め方が求められます。
弁護士に相談し、想定されるリスクを事前に確認しておくと安心です。
請求を諦めるという選択肢も
状況によっては、請求を進めないという判断もあり得ます。
- 証拠が乏しく、請求が難しいと判断される場合がある
- 精神的な負担を考え、請求より心の回復を優先したい場合もある
- 「けじめ」の付け方は、金銭以外にもあり得る
必ずしも請求することだけが、唯一の答えではありません。
自分の気持ちを大切にしながら、納得のいく選択をしていきましょう。
どんな結論であっても、それは自分自身が選び取った答えです。
請求するにしても、しないにしても、自分の心を守ることを最優先に考えてください。
一つひとつの選択を積み重ねた先に、あなたが納得できる未来があるはずです。
焦らず、確実な一歩を選んでいきましょう。
自分の心の声に耳を傾けながら、次に進むべき道を見つけてください。
その道の先で、心穏やかな日々を取り戻せることを願っています。
一歩ずつ、確実に前進していきましょう。
あなたの選んだ道を、これからも応援しています。
つらい経験を乗り越えた先に、穏やかな毎日が戻ってきますように。
一つひとつの手続きを、丁寧に積み重ねていってください。
その先に望む結果が待っています。
まとめ:段階を踏んで進める
不倫相手への慰謝料請求は、いくつかの段階を踏んで進めるのが一般的です。
- 不倫相手にも、配偶者と同様に責任を問える
- 証拠を整理したうえで、請求の意思を伝える
- 内容証明郵便や合意書・公正証書を通じて、確実に進める
感情的に動くのではなく、順を追って対応することが、結果的に望む形へ近づく道です。
進め方に迷う時は、早めに弁護士へ相談してみましょう。


